【サイレントヒル タウンフォール】クリア後レビュー!粗はあれど絶句するほど怖い音響とホラー演出は圧巻

【サイレントヒル タウンフォール】クリア後レビュー!粗はあれど絶句するほど怖い音響とホラー演出は圧巻

サイレントヒル タウンフォールをクリアしました!!

アーリーアクセスで購入し、発売日の0時からPS5で遊びまして、4日目でクリアしました!
プレイ前からかなり気になっていた作品でしたが、実際に最後まで遊んでみると、
「めちゃくちゃ怖い。でも粗もめちゃくちゃある」
という、かなり尖った作品だったと思います。笑
ゲームとして遊びやすいかと言われると、正直気になるところはあります。
SNSでも十分に参考になる意見がたくさん出てきていますが、人によってはかなり評価が分かれそうです。
ただ、それを差し引いても私が強烈に印象に残ったのが、
音響とホラー演出です。
特に音。
今回はそんな「サイレントヒル タウンフォール」をクリアしたので、良かったところも悪かったところも含めてレビューしていきます。

怖すぎてゲーム中スクショ取る余裕なかったです。笑
※ストーリーに関する重大なネタバレはできるだけ避けながら書いていきます。

敵が近くにいる時の音響が凄まじい

タウンフォールをプレイしていて、まず強烈に印象に残ったのが敵が近くにいる時の音響演出です。
これ、本当にすごいです。
敵が画面に映っているから怖いのではなく、
「近くにいるのは分かる。でも、どこにいるのか分からない」
という状況を音で作ってきます。
遠くから聞こえる物音だったり、何かが動いているような音だったり、低く不穏な音だったり。
視覚的にはまだ何も起きていないのに、耳から入ってくる情報だけで、
あ、これ絶対なんかいる……ってなるんですよね、
そして何より嫌なのが、音がする方向を確認しなければならないことです。笑
ホラー映画なら「そっち行くな!!」と言っていればいいのですが、ゲームなので自分で行かなければなりません。
これが本当に怖くて相当な覚悟を持って進む必要がありました。
タウンフォールは敵そのものの造形だけではなく、敵と遭遇する前からプレイヤーを追い込んでくるゲームだと感じました。

音楽で焦らせる演出が一級品

タウンフォールでは、単純に「怖い音楽を流す」というより、プレイヤーの精神状態を音楽でコントロールしてくるような感覚があります。
敵の存在を感じるとCRTVからノイズが流れるのですが、それと同時に音楽が不穏になるんです。
敵が見えてしまえば、ある意味やることは決まります。
戦うのか。逃げるのか。隠れるのか。
でも敵が見えない状態では、それすら判断できません。
その「判断できない時間」に音楽でどんどん焦らせてくる。
個人的には、突然大きな音を鳴らして驚かせるジャンプスケアよりも、こういうジワジワ精神を削ってくる演出の方が圧倒的に怖いです。
しかもゲームなので、焦っている状態でも自分で操作しなければならない。
音楽として聴けばただの不穏なBGMかもしれません。
でもゲームプレイと組み合わさることで、
早くここから離れたいという感情そのものを作っている。
ここは本当に一級品だと思いました。

何よりも、マップを見ている時もリアルタイムで時間が動いているので、迷路になっている序盤の町の探索で何度も死にましたね。(難易度スタンダード)

一切気の抜けない裏世界での立ち回り

そして個人的に特にキツかったのが裏世界です。
もう本当に休ませてくれませんね。笑
ただでさえ視界が赤いので見えづらく、不気味で、何が起きるか分からない。
そこへ敵の気配や音楽、環境音まで重なってくるので、探索しているだけでもかなり神経を使います。
この部屋は安全そうだなと思って少し気を抜くのですが、気づいたら敵が近くに来ていたりするので全然安全じゃないですよね。
これを何度も繰り返すので、消費カロリーが凄まじくて2日目以降は2時間のプレイが限界になりましたね。
しかも後述するように、タウンフォールでは何でも敵を倒して進めばいいわけではありません。
リソースには限りがある。
だから敵がいると分かっても、
「戦う?」「避ける?」「ここで弾を使って大丈夫?」
と考えなければならない。
その判断を、あの不穏な音響の中でやらされます。
結果として裏世界では、移動しているだけなのに疲れるし、
これは悪い意味ではなく、ホラーゲームとしてものすごく効いていました。
安全な場所へ戻ってきたときの安心感が本当にすごいです。

戦闘とステルスの判断が試される

タウンフォールはホラー演出だけを楽しむゲームではなく、ゲームプレイそのものもかなりシビアです。
特に重要だと感じたのが、
「戦うのか、戦わないのか」
という判断です。
今までのシリーズでも、武器の耐久がついたのはサイレントヒルfからですが、今作は特にこの辺りがシビアすぎます。

限られすぎたリソースでなんとかする恐怖体験

弾薬や回復などのリソースにはかなり気を使います。
そのため、敵を一体見つけるたびに、「ここで弾を使って大丈夫か?」という判断が入ります。

バイオハザードレクイエムのグレース編でも結構似たような展開ありましたが、やはりバイオシリーズなので、基本的には親切設計のため打開策が大体用意されていますがタウンフォールではほぼないです。
武器を持っているから安心ではありません。
むしろ、武器を持っているのに使いたくないという状況になります。笑
回復アイテムも残しておきたい。
だから多少危険でも敵を避ける。
全部の判断を間違えると最初から撃った方がよかったじゃん!!ってなりましたし、こうしたリソース管理も含めて、プレイヤー自身の判断がかなり求められるゲームだと思います。

ステルスの重要性は過去作以上?かなり難しい

タウンフォールではステルスがかなり重要です。
というより、
まともに全部戦っていたらリソースがもたない。
だから敵を倒す技術だけではなく、
見つからない。
避ける。やり過ごす。必要な敵だけ倒す。
という立ち回りが重要になります。
ただし、これが簡単ではありません。
敵の位置。視界。音。移動ルート。周囲の状況。
色々なことを考えながら動く必要があります。
ホラーゲームなのに、
めちゃくちゃ頭を使います。
しかも個人的に世界観がめちゃくちゃ怖いので、
冷静に考えれば、「ここで待って、あいつが向こうへ行ったら進もう」となるのですが、実際には不穏な音が鳴っていて、暗くて、敵が近くにいて、

早くここから逃げたい!!

という状態です。
その心理状態で冷静なステルスを要求される。
かなり意地悪なゲームでしたね!!!

ゲーム性はかなり玄人ゲーマー寄り

ここは人によって評価が大きく変わる部分だと思います。
タウンフォールは、個人的にはかなり玄人ゲーマー寄りの作品だと感じました。
親切に全部教えてくれるゲームではありません。

裏世界の謎解きの難易度が異常

そして今作を語るうえで避けて通れないのが、裏世界の謎解きです。
これ、尋常じゃないくらい難しいです。笑
おそらくSNSやYouTubeなどで本作について調べたことがある人なら、

タウンフォールは謎解きが難しい

という情報をすでに目にしているんじゃないでしょうか?
私は最後のダンジョンの謎解き以外自力で解きましたが、想像していたよりマジで難しいです。
普通のゲームであれば、周辺を調べたり、入手したメモを読んだりしていれば、
「なるほど、これをこうすればいいのねー」と、ある程度答えが見えてきます。
しかしタウンフォールの場合、
そもそも何をヒントとして捉えればいいのか分からない。
ここから始まることがあります。
周囲を何度も調べアイテムを確認する。

文章を読み直す。さっきの場所まで戻ってみる。
それでも分からなかったりします。
「何か見落としてるのか?」と思って、また最初から調べる。
私はとある一つの謎解き(さっきのキャプチャー画像)に対して、2時間近くかかりました。笑
もう謎を解いているというより、自分が何を見落としているのか分からなくなってくる恐怖との戦いです。
しかも厄介なのが、これが普通の明るいアドベンチャーゲームではなく、追従してくる敵を相手にしながらのサイレントヒルの裏世界で行われるということ。
ただでさえ、長居したくないと思うような空間ですし。
不気味な音は鳴っているし、ウェイトは邪魔だし、周囲は暗いし、雰囲気は最悪。

でも本気で考えないと解けない謎が用意されていること自体はかなり好きです。

結構好きだった謎解き:医療機器の操作

これも何故か普通に何度も間違えたんですが、このゲームのテーマ性、そして医療現場の大変さ、パワハラなどそういうリアルな部分をそのまま謎解きに使っているシーンです。

私は医療のことは全く知りませんが、サイレントヒル2の心理描写の上手さもあったことから、実際の医療現場ってこうなんだろうなと信用できてしまうような構造でした。

でもやはり不快感の強い演出でもあり、不穏で少し不協に聞こえる医療機器の音も相まってここの緊迫感はすごかったです。

タウンフォールの嫌いなところ

ここまでかなり褒めてきましたが、ここからは逆にタウンフォールをプレイしていて嫌いだったところを書いていきます。
あえて「気になったところ」ではなく、嫌いだったところです。笑
というのも、今作はホラー演出や世界観など大好きな部分がある一方で、

「この仕様、本当に必要だったか?」

と思ってしまう部分がかなりありました。

戦闘したいのにできないもどかしさが常にある

まず一番大きかったのがこれです。
戦闘したいのに、気軽に戦闘できません。
もちろんサバイバルホラーなので、敵を片っ端から倒していくゲームではありません。
弾薬や武器などのリソースを管理して、時には敵を避ける。
これはむしろ好きです。
ただ、タウンフォールの場合はそれとは少し違って、ゲーム側から「敵を倒さない方がいい」と強く制限されているような感覚がありました。

ウェイトの仕様がマジでクズすぎる

今作の追跡者枠でもあり、物語上、かなり重要なポジションでもあるウェイトですが、これが本当に酷く、どんなにステルスを頑張っても、プレイヤーの近くへ追従してくるような挙動をします。

ステルスゲームとしてやってはいけない仕様では??

  • 扉を潜れば必ずついてくる
  • 物語のキーアイテムを手に入れたら近くに来る
  • 隠れ扉に入ったら必ず同じ部屋に来る
  • そもそもダウンさせたり足止めがほぼできない

マジでクズです。

アプデでなんとかしてください。

謎解きパートが多すぎて疲れる

先ほど「裏世界の謎解きの難易度が異常」と書きましたが、問題は難しいことだけではありません。
単純に謎解きが多いです。
一つひとつの謎解きが難しい。
それだけなら、今回は難しい謎解きが特徴なんだなー程度で済みます。
ただ、その難易度の謎解きを何度も要求されると、さすがに疲れてきます。
戦闘で神経を使う。ステルスで神経を使う。音響で怖がらせてくる。裏世界を歩くだけでも疲れる。

そのうえで、ここから難解な謎解きが始まる予感がした時の絶望感はやばいです。

ただ、今作はゲーム全体として要求される集中力が高いので、謎解きの多さまで加わるとプレイヤー側のエネルギー消費がものすごいです。

エンディングの回収ももどかしい

そしてクリア後にかなり気になったのが、エンディングの回収です。
今作では敵との戦闘がエンディングの条件にも関わってくるため、別のエンディングを狙おうとすると敵を気軽に倒せません。
これが個人的にはかなりもどかしい。
なぜならクリア後ともなれば、

今度こそ思いっきり戦いたいですよね?

このゲームのエンディング回収に必要なフラグとして敵は倒してはいけないんですわ。

あとすみません、私自身周回してないので以下は様々な攻略サイトの情報です。。。

YouTubeの実況で内容も把握しています。

エンディング①:放棄エンド

おそらく大抵の人がこれになるでしょう。

これは集めた資料よりも圧倒的に敵を倒してしまった時に起こるいわゆるバッドエンドです。

エンディング②:永遠エンド

これはしっかりと敵を倒す数を調整する必要があり、資料と敵撃破数を同じくらいにするのが条件です。

エンディング③:正義エンド

本作におけるグッドエンド?になるのですが、これは資料よりも圧倒的に敵撃破数が少ない場合に発生します。

しかもこれに関しては、ほぼ強制戦闘になってしまう敵以外倒してはいけない感じです。

だるいです。

唯一敵を倒しまくれるエンディング回収もだるい

エンディング④:サイファイエンド

いわゆるUFOエンドですね。

決められたタイミングで決められたアイテムと暗号を解き、ラスボス前のダンジョンで決められた行動をすればOKです。

まぁぶっちゃけ微妙です。

エンディング⑤:犬エンド

恒例の犬エンドですが、ちょっとよくわかりません。

まぁ、そのよくわからない感じがいいんですが、今作は取ってつけたような感じの流れで本当に意味不明です。

わざわざ最初からプレイしてまでやる価値あるかはわかりません。

タウンフォールの好きなところ

ここまでかなり文句を書きましたが、それでもタウンフォールは好きな部分がものすごくハッキリしている作品でもあります。

ゲームシステムには「これはどうなんだ」と思うところがあるのは変わりません。
でも、それ以上に他のホラーゲームではなかなか味わえない魅力もあります。

特に音響と世界観。

ここは本当に好きです。

やはり音響が素晴らしい

何度も書いていますが、やっぱりこれです。
音響が素晴らしい。
サイレントヒル2 リメイクやサイレントヒルfでも感じましたが、このシリーズは本当に、
プレイヤーが不快になる音をよく分かっていますね(褒めてます)。
普通なら「良い音」というと、
綺麗だったり迫力がある。
みたいな方向を想像すると思います。
サイレントヒルは違います。
嫌なんです。音が。笑
聞きたくない。落ち着かない。何かいる気がする。
何の音なのか分からない。
ずっと聞いていると不安になる。
でも、その「嫌な音」が作品としては最高に機能しています。
特にタウンフォールは、敵が見えていない状態でも音だけでプレイヤーを警戒させてくるのが本当に上手い。
ゲームをしているというより、
音によって「この場所にいたくない」と思わされる。
個人的には、ここが今作最大の魅力でした。

世界観はものすごく好み

世界観がものすごく好みです。
これはサイレントヒルシリーズの過去作と比べても、かなり好きな部類に入ります。
特に今回、テーマの攻め方がすごい。
サイレントヒルというシリーズ自体、もともと人間の内面や罪、トラウマなど、かなり重たいテーマを扱ってきた作品です。
それでもタウンフォールは、「そこまで踏み込むのか」と思うような部分がありました。
単純にクリーチャーがいる街から脱出するホラーではなく、その世界や出来事そのものに意味を持たせている。
だからこそ、気持ち悪い音響や不快な空間、敵の存在なども含めて、全部が作品の世界観につながっているように感じます。
ただ怖がらせるだけのお化け屋敷的な、ジャンプスケア系のホラーがとにかく嫌いなので、私はこういう、「ただ怖いだけでは終わらないホラー」がかなり好きです。
ゲームを終了したら全部終わりではなく、プレイ後まで作品について考えさせられるタイプのホラーです。
ゲームシステムには文句があります。
ウェイトには今でも言いたいことがありますし、謎解きも疲れました。
それでも世界観については、この方向へ思い切って振り切ってくれて良かった。と思える作品でした。

テーマの重さと演出面の残酷さが合致している

まず、医療現場のリアルや機器の扱いをゲーム内で取り入れてきているのがすごかったですね。

私は割と医療現場恐怖症気味で、普通に予防注射も苦手なんですが(笑)サイレントヒルでこれをテーマにすると最強ですね。

不快感だけではない、怖さと恐怖心を作るための演出がしっかりできています。

Part2のゾーイ編で今回のクリーチャーの大半が医療関係の事故やなんらかの医療ミスで起こった潜在意識の存在なのかな?って思っていたんですが、大体あってましたね。

正直、これをテーマにしたのはかなり覚悟のいる判断だったと思いますが、個人的な恐怖の度合いもありかなり怖かったです。

まとめ|粗はかなりある。それでも恐怖体験として強烈に残る作品だった

今回はサイレントヒル タウンフォールをクリアしたので、良かったところから嫌いだったところまで含めてレビューしてみました。
クリア後の感想を一言でまとめるなら、

めちゃくちゃ疲れた。でも、めちゃくちゃ怖かった。

正直、ゲームとして気になるところはかなりあります。
戦闘したいのに気軽に戦えない。
ステルスが重要なのにウェイトがプレイヤーの近くへ追従してくる。
謎解きは異常に難しいうえに数も多い。
エンディングを回収しようとすると、せっかく手に入れた強力な武器を思う存分使いにくい。

「面白いんだけど、この仕様どうにかならなかったのか?」

がひたすら続きますね。

それでも「怖いゲーム」としてはものすごく好き

特に何度も書いてきた音響演出。
これは本当に素晴らしかったです。
敵が見えているから怖いのではなく、「何かいる気がする」という段階からすでに怖い。
不快な環境音。敵が近くにいるときの音。プレイヤーを焦らせる音楽。
そして、逆に何も鳴っていない静かな時間。
3D立体音響のヘッドホンでプレイしていると、画面を見るだけではなく耳でも常に周囲を警戒させられます。
サイレントヒル2 リメイクやサイレントヒルfでも感じましたが、やっぱりこのシリーズ、
人間が聞いていて嫌になる音を作るのが上手すぎますね。圧巻です。

怖さだけではなく世界観までしっかり攻めている

作品全体のテーマそのものがかなり攻めています。
そのテーマがあるからこそ、登場する敵や裏世界、音響、不快な演出にも意味を感じられる。

映画『ミスト』を見た後みたいな、なんとも言えない罪悪感や見てはいけないものを見てしまった不快な感情が残るゲーム性はさすがサイレントヒルといえました。

プレイヤーに要求してくるものはかなり多い

正直、ゲームをクリアしたときの達成感以上に、

「やっと終わった……」


という安心感の方が大きかったですね。笑

その意味では、気軽に遊べるホラーゲームではありません。
ゲームにある程度慣れていて、難しい謎解きやステルス、リソース管理まで含めて楽しめる人向けの作品だと感じました。

「ホラーゲームでここまで精神的に疲れさせられたのは久しぶりだった」
と思える作品でした。
ゲームとしての完成度だけでは評価しきれない、かなり尖ったサイレントヒル。
個人的には、そんな作品だったと思います。

あとなぜかわかりませんが、同じステルスゲームのMGS(メタルギアソリッド)をやりたくなり、マスターコレクションをやり始めました。笑